車中にて

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ポツ...ポツ....



「雨降ってきたな」



少し小雨がパラつき始めた。

車窓に打ち付けられた雨が何かの図形のように跡を残していく。


今は鹿児島中央駅へと向かう特急電車にゆられている。


本当は
普通列車に乗り込むつもりだったのだが、
何を間違えてしまったのかその電車に乗り遅れてしまった。





「こりゃ、参ったな」




半ば自分に呆れながらも
特急電車の乗車券を買うしかなかった。


車内の中は、あまりに暖房が効きすぎていて正直、居心地がいいものではない。



乗客者の中には
これから帰郷するのであろう人や
恋人の待つであろう場所に向かう人も見受けられた。


そんなとりとめのないことに意識を傾けていた。





ガタンガタン...

ガタンガタン...





電車の中で過ごす時間は
不思議な気分になる。

自分の脈のはやさとは異なるリズムを奏でて走り続けていく。



それは、
自分の気持ちを高揚もさせ落ち着かせてくれるリズム。





「少しだけ寝ようか」




少し重くなった瞼を
ふせた。

終着駅に着くまで
眠ろう。



彼女の待つ駅まで
リズムを奏で続けながら―。
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by yusukeohjino19855 | 2005-12-23 19:03
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